大切な人の「いびき」大丈夫ですか?

睡眠時無呼吸症候群ではありませんか?

日本人でいびきを習慣的にかく人は2000万人以上、そのうちの約10%の200万人が寝ている間に何10回も10秒以上呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群だといわれています。

良質の深い睡眠(熟睡)こそ健康の源です。ところが、いびきをかいているのは眠りが浅い証拠で、その代償として日中の眠気をもたらし、仕事の能率低下や居眠り運転事故を起こすなど、社会生活にさまざまな支障をきたしています。また、長期にわたっていびきをかいていたり、無呼吸が続きますと、高血圧、不整脈、心臓病、脳梗塞などを誘発したり、記憶力や思考力の低下をまねきます。ですから、習慣的にいびきをかいている人は、一刻も早く治療を始めることをおすすめします。

主な医学的治療法には、以下の3つがあげられます。
①歯科クリニックで作製したスリープスプリントと呼ばれる歯科装具を使用する方法
CPAP(シーパップ)と呼ばれる鼻マスクを通して陽圧空気を持続的に送る装置を使用する方法
UPPPといって、口蓋垂(のどちんこ)や軟口蓋の肥大した部分を外科的に切除する方法

しかし、ファーストチョイスとしては携帯にも便利なスリープスプリントが最適です。

いびきなどの歯科的治療~スリープスプリント~

習慣性いびき症など睡眠時呼吸障害の患者さんが年々増加しています。その原因は食生活の欧米化、グルメ嗜好、飽食などによって肥満者が多くなってきているからです。肥満になるとベロ(舌)が大きくなって、寝た時にのどの気道(空気の通り道)をふさいでしまうのです。

試しに、手鏡を持って口を大きくあけて下さい。のどちんこ(口蓋垂)が見えますか?もし見えにくかったり、見えなければ、それは舌が大きくなってしまったからです。そのような人でいびきでお悩みの方は、さっそくご来院になって、スリープスプリントをお作りになってみてください。

スリープスプリントは寝ている間、大きくなった舌を持ち上げ、気道をひろげ、呼吸をしやすくする装具(マウスピース)です。

ポケットに入る小さい装具ですから、携帯にも便利です。歯や歯ぐきの治療の必要な方はその都度調整をしていきますが、歯の状態があまり変わらなければいつまでも使用でき、すでに5年以上使用されている方も多数いらっしゃいます。

受診をご希望の方は、電話でご予約ください。

Q.スリープスプリントってどんな治療ですか?

A. 寝るときに下の顎を少し前方に突き出させるように工夫したマウスピースを、口に入れてお休みになる方法です。この装置を入れることで、のどの気道(空気の通り道)がひろがって、いびきや無呼吸がなくなります。


正常な場合
気道は十分に開いています。


いびき症
肥満で大きくなった舌が気道を塞いでしまい、呼吸が妨げられています。


スリープスプリントを入れると
スリープスプリントは舌を持ち上げ気道をひろげるので、呼吸がしやすくなり、いびきをかかなくなります。

Q.スリープスプリントの治療の長所は?

A. お口の中に入れるほどの大きさですから、出張や旅行に携帯することができます。また丈夫なプラスチック加工ですから、何年もご使用になれます。

Q.スリープスプリント治療を受けられない人は?

A. 歯を固定源にしますので残っている歯が少ない人(20本未満)にはできません。また、鼻の通りがいつも悪い人や、神経質で寝つきの悪い人にもできません。このような方には別の方法が良いと思われますので、専門病院へご紹介いたします。

Q.スリープスプリント治療は保険でできますか?

A. PSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)をして、適応と判断された方は、保険で作製することができます。

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